関関同立の下にあたる大学はどこ?まず位置づけを知ろう
関関同立を目指す高校生は多いですが、そのすぐ下のレベルの大学も気になりますよね。関西にはこの「下」にあたる大学群がきちんとあって、就職や学びの面でも人気があります。ここでは、関関同立の下がどこを指すのか、偏差値の目安やさらに下のグループとの違いまで、順番に整理していきます。
関関同立の下は産近甲龍と呼ばれています
関関同立とは、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学の4校をまとめた呼び名です。この4校のすぐ下に位置づけられるグループが、産近甲龍(さんきんこうりゅう)です。京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学の頭文字をとった呼び方で、受験の世界ではごく普通に使われています。
関東でいえば、MARCHの下にある日東駒専に近いイメージです。関西では関関同立、産近甲龍、その下に摂神追桃と、段階的に呼ばれることが多いですね。
ただし、これは公式なランク付けではありません。受験生や予備校の先生たちの間で自然に広まった通称です。大学の価値がこの呼び名で決まるわけではないので、呼び名よりも、学びたい内容と通いやすさを軸に見ていくと、入学後のミスマッチを防げます。
偏差値と難易度の目安を表で比較
関関同立の下というと、どのくらい難しいのか気になる方も多いと思います。偏差値は予備校ごとに数字が違い、学部や入試方式でも幅が出ます。あくまで目安ですが、関関同立の多くの学部が55から65前後、産近甲龍は45から57前後に収まることが多いです。
数字だけを見ると差があるように感じますが、学部によっては重なる部分もあります。たとえば近畿大学の人気学部は、関関同立の一部の学部と並ぶ難しさになることがあります。まずは4校の特色を、下の表で見比べてみてください。
| 大学名 | 主なキャンパス | 特色 |
|---|---|---|
| 京都産業大学 | 京都市北区 | 文系と理系の学部が1つのキャンパスに集まる |
| 近畿大学 | 東大阪市 | 医学部を含む幅広い学部がそろう総合大学 |
| 甲南大学 | 神戸市東灘区 | 少人数教育と面倒見の良さが魅力 |
| 龍谷大学 | 京都市伏見区、大津市 | 仏教系で複数のキャンパスを持つ |
表のとおり、同じ産近甲龍でも雰囲気や強みはかなり違います。偏差値の数字だけで選ばず、自分の興味に合うかを確かめることが大切です。
さらに下の摂神追桃との違い
産近甲龍のさらに下に、摂神追桃(せっしんおいもも)と呼ばれるグループがあります。摂南大学、神戸学院大学、追手門学院大学、桃山学院大学の4校です。
- 関関同立は、関西の私立大学の中で最も人気と難易度が高いグループです
- 産近甲龍は、関関同立の次に志望者が多く、全国的な知名度も高い大学がそろいます
- 摂神追桃は、地域に根ざした学びと、入試方式の多さが特徴のグループです
この3つの段階は、難易度の目安としてよく使われます。ただ、実際には学部ごとの差が大きく、グループをまたいで逆転することも珍しくありません。併願を考えるときは、挑戦校、実力相応校、安全校の組み合わせをつくる意識で、各グループから選ぶとバランスが取れます。
産近甲龍の4大学それぞれの特徴を知ろう
同じ産近甲龍でも、キャンパスの雰囲気や学部の強みはそれぞれ違います。大学選びで後悔しないためには、名前だけでなく中身を知っておくことが近道です。ここでは4大学の特徴を、学べる分野やキャンパスの様子を交えて紹介します。
京都産業大学の特徴
京都産業大学は、京都市北区の上賀茂に主要なキャンパスがあります。大きな特徴は、文系と理系の学部が1つのキャンパスに集まっていることです。経済学部や経営学部、法学部のほか、理学部や情報理工学部、生命科学部まであり、学部の垣根を越えた交流が生まれやすい環境です。
また、敷地内には神山天文台があり、天文学の観測や研究を身近に感じられます。理系の学びに興味がある人には、魅力のひとつになります。
就職支援にも力を入れていて、キャリアセンターの相談体制が整っています。1つのキャンパスで完結するので、サークル活動やアルバイトとの両立もしやすいです。落ち着いた環境でじっくり学びたい人に向いています。
近畿大学の特徴
近畿大学は、東大阪市に本部を置く、全国でも有数の規模の総合大学です。医学部、法学部、経営学部、理工学部、建築学部、農学部など学部の種類が非常に多く、入学後に興味が変わっても学びの選択肢が広いことが強みです。
研究面でも知られていて、水産研究所で成功したクロマグロの完全養殖は、近大マグロとして広く話題になりました。実学を重んじる校風が表れた例です。
志願者数が全国でも上位に入る人気校で、入試方式が多彩なのも特徴です。ただ、人気が高い分、学部によっては関関同立に迫る難しさになります。志望する学部の最新の入試情報を、早めにチェックしておくと安心です。
甲南大学の特徴
甲南大学は、神戸市東灘区の岡本にキャンパスがあり、阪急岡本駅から歩いて通えます。大学のルーツは、1919年に創立された旧制甲南高等学校にさかのぼります。落ち着いた住宅街にあり、学生数が比較的少ないので、先生との距離が近く、少人数のゼミが充実していることが魅力です。
学部は、文学部、理工学部、経済学部、法学部、経営学部、マネジメント創造学部、知能情報学部、そして神戸のポートアイランドにあるフロンティアサイエンス学部などがあります。
関西の企業、とくに阪神間の地元企業に強いつながりがあり、就職での評判も良いです。大きな大学の雰囲気より、顔の見える環境で学びたい人にぴったりです。
龍谷大学の特徴
龍谷大学は、浄土真宗本願寺派が設立した学寮を起源とする、約380年の歴史を持つ大学です。京都市伏見区の深草キャンパス、滋賀県大津市の瀬田キャンパス、京都市下京区の大宮キャンパスがあります。
深草キャンパスには文学部や経済学部、法学部、経営学部、国際学部などがあり、瀬田キャンパスには先端理工学部や農学部、社会学部があります。学部によって通うキャンパスが違うので、受験する前に場所を確認しておくことが大切です。
仏教の精神を土台にした教育や、ボランティア活動に力を入れているのも特色です。人とのつながりや社会貢献に関心がある人は、きっと居心地の良さを感じられます。
産近甲龍に合格するための勉強法
産近甲龍は、基礎を固めればしっかり合格を狙えるレベルです。難問を解く力よりも、標準的な問題を確実に取りきる力が合否を分けます。ここでは英語、選択科目、数学と国語に分けて、今日から始められる勉強法を紹介します。
英語は単語と長文読解を軸にする
産近甲龍の入試では、英語の配点が高い学部が多く、英語が合否を左右するといっても言い過ぎではありません。まず取り組みたいのは単語の暗記です。『システム英単語』や『ターゲット1900』など、1冊を決めて繰り返し覚えましょう。
単語がある程度入ったら、長文読解に進みます。最初から長い文章に挑むと疲れてしまうので、1日1題を目安に続けるのがおすすめです。読み終わったら、わからなかった単語と文の構造を確認して、最後に音読をします。声に出すと、英文を前から読む感覚が身についてきます。
共通テストの英語リーディングを使って受験する人も多いので、過去問に早めに触れておくと、時間配分にも慣れていけます。
選択科目は日本史か世界史で得点源に
文系の受験生は、地歴の選択科目を得点源にしたいところです。日本史と世界史のどちらを選ぶかは、好きな時代や地域があるか、暗記の量に耐えられるかで考えると決めやすいです。
- 日本史は、時代ごとの流れがつかみやすく、近現代の出題が多い大学もあります
- 世界史は、地域をまたいで学ぶため範囲が広く、通史の整理に時間がかかります
- どちらも用語集や一問一答を、教科書とセットで使うと定着しやすいです
日本史は『山川 日本史用語集』で用語の意味を確認しながら、一問一答で知識を固める方法がよく使われます。新しい課程では「日本史探究」「世界史探究」という科目名になっていますが、勉強の進め方は同じです。教科書の流れを理解してから、用語を暗記する順番を守ると、忘れにくくなります。
数学IAと古文単語で差をつける
数学が必要な学部では、数学IAの基礎を固めることが最優先です。特に、場合の数と確率、2次関数、図形と計量は出題されやすい単元です。難しい応用問題に時間をかけるより、教科書レベルの問題集を1冊、完璧に仕上げるほうが点数につながります。
国語は、現代文より古文で差がつきやすい科目です。古文は単語がわかるだけで、読める文章が一気に増えます。『読んで見て覚える重要古文単語315』のような単語帳を1冊選び、毎日少しずつ進めましょう。
そのうえで、助動詞の意味と活用、敬語の種類を覚えると、読解の精度が上がります。1日15分でも続ければ、数か月後には大きな力になります。
自分に合う予備校の選び方
勉強法がわかっても、1人で続けるのが難しいと感じる人は多いです。予備校や塾をうまく使うと、勉強のペースがつかみやすくなります。ただし、合う場所は人によって違います。ここでは代表的なタイプと、選ぶときの基準を整理します。
河合塾、駿台、東進の特徴を比べる
大手予備校は、それぞれに指導のスタイルが違います。次の表で、基本的な特徴を比べてみましょう。
| 予備校 | 指導スタイル | 向いている人 |
|---|---|---|
| 河合塾 | 対面の授業と全国規模の模試が充実 | 仲間と一緒に学びたい人 |
| 駿台予備学校 | 質の高い講義と、じっくり考える授業 | 基礎から深く理解したい人 |
| 東進ハイスクール | 映像授業で自分のペースに合わせて進める | 部活と両立したい人 |
河合塾は、全国模試の受験者が多く、自分の位置を知りやすいのが利点です。駿台は、考え方を重視した授業が評判です。東進は、好きな時間に授業を受けられるので、忙しい高校生に向いています。産近甲龍が目標なら、どれも合格に必要な力を身につけられます。
個別指導や武田塾などの自学型という選択
集団授業が合わない人には、個別指導や自学型の塾もあります。明光義塾のような個別指導は、わからない部分を質問しやすく、苦手科目の穴をうめるのに向いています。
一方、武田塾は「授業をしない塾」として知られています。決められた参考書のルートを自分で進めて、理解できたかを確認する特訓を受ける仕組みです。自分で計画を立てるのが得意な人や、参考書を使いこなしたい人に合っています。
- 個別指導は、1人ひとりの理解度に合わせて進められます
- 自学型は、勉強の習慣を自分でつくる力が身につきます
- どちらも、志望校の入試傾向を相談できるかを事前に確認すると安心です
集団、映像、個別、自学のどれが合うかは、これまでの勉強の仕方で変わります。授業を聞いて理解するのが得意なのか、自分で調べて進めるのが得意なのかを、振り返ってみてください。
通いやすさと費用で最終判断する
予備校は、毎日のように通う場所です。そのため、通いやすさはとても大切です。自宅や学校からの距離、電車の乗り換え、自習室が使える時間を確認しましょう。通うだけで疲れてしまうと、勉強の時間が減ってしまいます。
費用も、必ず比べておきたいポイントです。授業料だけでなく、入会金、教材費、季節講習の料金が別にかかることがあります。年間でいくらになるのか、見積もりをもらって比べると、あとで困りません。
最後に、多くの予備校が体験授業や無料の学習相談を用意しています。2つか3つ体験して、先生の説明のわかりやすさや、教室の雰囲気を自分の目で確かめるのが一番です。あわせて、気になる大学のオープンキャンパスにも足を運ぶと、受験勉強へのやる気がぐっと高まります。