大学受験の勉強を始めようとしても、予備校に通うべきか、塾にするかで迷う高校生は多いです。最近は自宅からつながるオンライン家庭教師が選択肢に加わり、部活や通学で忙しい人にも広がっています。
この記事では、教育アドバイザーの視点から、初めて大学受験に挑む高校生が失敗しないための選び方と、おすすめのサービスをまとめました。
オンライン家庭教師が大学受験の初心者に向いている理由
大学受験は科目も情報も多く、初めての人ほど何から手をつければよいか分からなくなります。オンライン家庭教師は、そんな迷いを先生との一対一の対話で整理しやすい学び方です。まずは、受験初心者と相性がよい理由を三つの角度から見ていきます。
自宅で完結するから部活や通学と両立しやすい
部活が終わって帰宅したあと、移動時間ゼロで授業を受けられるのが大きな強みです。往復1時間かかる予備校通いと比べると、その時間をそのまま復習に回せます。
パソコンかタブレットとネット環境があれば始められ、台風や雪の日でも授業を休まずに済みます。受験勉強は毎週のリズムを崩さないことが大切なので、通学の負担が少ない点は続けやすさに直結します。
一対一だからつまずきをその場で解消できる
集団授業では、質問したくても手を挙げにくい場面があります。オンライン家庭教師は先生と生徒が一対一なので、英語の関係代名詞や数学Ⅰの二次関数など、つまずいた単元をその場で解決できます。
画面共有やデジタルペンを使えば、解き方を書きながら説明してもらえます。分からないまま先へ進む状態を避けられる点が、基礎を固める時期にとくに役立ちます。
全国の先生から選べるので地方でも質が落ちない
地方に住んでいると、近くに受験指導に慣れた先生が少ないことがあります。オンラインなら、東京大学や京都大学、早稲田大学などの出身者や現役大学生の先生を全国から探せます。
志望校の入試を実際に経験した先生なら、過去問の傾向や勉強の進め方も具体的に聞けます。住んでいる場所に左右されず質の高い指導を受けられるのは、オンラインならではの魅力です。
大学受験向けオンライン家庭教師を選ぶポイント
サービスによって、先生の質も料金も指導スタイルも大きく違います。知名度だけで決めると、入会後に「思っていた内容と違った」となりがちです。申し込む前に確認したい三つの視点を紹介します。
志望校に合わせた指導実績があるか
国公立を目指すなら共通テスト対策と二次試験の記述対策、私立なら志望大学の出題傾向への理解が欠かせません。関西大学や同志社大学のように特定の大学を狙う場合は、その大学の合格者を出した実績や、出身の先生がいるかを確認します。
体験授業で「過去問をどう使って対策しますか」と質問すると、指導の具体性が見えてきます。志望校までの道筋を示せるかを基準にすると選びやすくなります。
体験授業で先生との相性を確かめる
先生との相性は、授業の成果を大きく左右します。多くのサービスは無料の体験授業を用意しているので、必ず体験授業を受けて比べることをおすすめします。
- 説明が分かりやすいか
- 質問しやすい雰囲気か
- 画面共有やデジタルペンの操作に慣れているか
この3点を見れば、授業の質はおおよそ判断できます。1社で決めずに2社から3社を比べると違いがはっきりしますし、先生を変更できるかもあわせて聞いておくと安心です。
料金と契約内容を事前に確認する
料金は授業料のほかに、入会金、教材費、システム利用料がかかる場合があります。月額の目安だけでなく、年間でいくらかかるかを見積もってもらうと比較しやすくなります。
- 入会金や教材費の有無
- 授業を振り替えられる条件
- 解約や休会のルール
受験直前期は授業数を増やす人が多いため、回数を変えたときの料金も聞いておくと、あとから慌てずに済みます。
初めての大学受験で検討したいおすすめサービス
ここでは、検討しやすいサービスを指導スタイル別に紹介します。料金や契約条件は変わることがあるため、申し込む前に必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。
家庭教師のトライ
全国で長く展開している大手の家庭教師サービスで、オンラインの授業にも対応しています。先生が生徒に合わせて学習計画を立てる一対一の指導が中心で、定期テスト対策から大学受験対策まで幅広く相談できます。
教材や相談体制が整っているので、初めてで何を選べばよいか分からない人の最初の候補になります。まずは無料の体験や相談で、先生の雰囲気を確かめてください。
スタディコーチ
現役の大学生がコーチとなり、学習計画の作成から毎日の勉強の進み具合の確認まで伴走するスタイルです。授業で教わるだけでなく、勉強のやり方そのものを整えたい人に向いています。
部活と勉強の両立に悩む高校生や、何から始めるか決められない受験初心者と相性がよい形式です。教科指導の範囲はサービスや担当者によって異なるため、体験時に確認しておくと安心です。
映像授業の予備校と組み合わせる方法
河合塾マナビスやスタディサプリなどの映像授業で講義を受け、分からない部分だけオンライン家庭教師で補う方法もあります。講義は映像で効率よく進め、質問は先生に任せる形です。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 家庭教師型(トライなど) | 一対一で教科を教わる | 苦手科目を重点的に直したい人 |
| コーチング型(スタディコーチなど) | 学習計画と進捗管理が中心 | 勉強法や時間管理に悩む人 |
| 映像授業併用型 | 講義は映像、質問は先生 | 講義を効率よく進めたい人 |
表のとおり、同じオンライン学習でも役割が違います。苦手科目が明確なら家庭教師型、勉強の進め方に不安があるならコーチング型、というように自分の悩みに合わせて選ぶと失敗が減ります。
学年別に見るオンライン家庭教師の活用スケジュール
始める時期によって、オンライン家庭教師の使い方は変わります。学年ごとのおすすめの使い方を整理しました。すでに高校3年生の人も、自分に近い学年から読み進めてください。
高校1年生は英語と数学の基礎固めから
高校1年生の時期は、英単語や文法、数学Ⅰ・Aの二次関数や場合の数など、あとの学習の土台になる単元を固める時期です。週1回60分ほどの授業から始めても十分に効果があります。
この時期は志望校がまだ決まっていなくても問題ありません。基礎の穴を早く見つけて埋めることを目標にして、勉強の習慣をつくりましょう。
高校2年生は苦手単元の洗い出しと志望校研究
高校2年生は、数学ⅡBの微分積分や古文の助動詞など、つまずきやすい単元が一気に増えます。先生に模試の結果を見てもらい、苦手単元を洗い出して優先順位をつけると効率が上がります。
あわせて、気になる大学のオープンキャンパスに参加して、志望校を絞り込む時期でもあります。入試科目が分かれば、必要な対策も見えてきます。
高校3年生は過去問演習と記述対策
高校3年生は、共通テストの過去問演習を中心に、国公立志望なら二次試験の記述答案づくりに力を入れます。記述は自分で採点しにくいため、先生に添削してもらえるオンライン家庭教師が力を発揮します。
- 春から夏は基礎の総復習と苦手単元の仕上げ
- 秋は共通テストの過去問と志望校の過去問演習
- 直前期は添削を受けながら弱点を最終確認
時期ごとにやることを区切ると、残りの期間で何をすればよいかが見えやすくなります。過去問の復習まで先生と一緒に行うと、合格点に近づく実感が持てます。