トライプラスと個別教室のトライの違いを比較|大学受験で選ぶならどっち?

トライプラスと個別教室のトライの基本情報

大学受験の塾を探し始めると、トライという名前を何度も目にします。ただ、個別教室のトライとトライプラスは名前が近く、どこが違うのか分かりにくいと感じる高校生は少なくありません。まずは、それぞれがどんな塾なのかを整理していきます。

どちらもトライグループが運営する個別指導の塾

個別教室のトライとトライプラスは、どちらもトライグループが運営している個別指導の塾です。家庭教師のトライで積み重ねてきた指導のノウハウが土台になっていて、公式サイトでは120万人以上の指導実績が紹介されています。

つまり、まったく別の会社の塾を比べているわけではありません。授業の質や、生徒を見守る考え方には共通する部分があります。そのうえで、授業の進め方や料金の考え方に違いがあり、そこが塾選びのポイントになります。

高校1年生や2年生のうちは、塾に通うかどうか自体で迷う時期でもあります。その場合でも、同じグループの二つの塾を比べておくと、自分に必要なサポートが見えやすくなります。志望校のレベルや今の学力によって、合う塾は変わります。たとえば共通テストで英語リーディングの得点を伸ばしたい人と、早稲田大学や明治大学のような私立の一般入試に向けて記述力を磨きたい人では、必要な授業の形が違ってきます。

個別教室のトライはマンツーマン指導が特長

個別教室のトライは、講師1人に生徒1人のマンツーマン指導が基本です。授業中は講師が目の前の生徒だけを見るので、分からない場所をその場で止めて質問でき、自分のペースで進められます。

たとえば数学ⅠAの二次関数でつまずいている場合、グラフの書き方から戻って確認するといった進め方ができます。英語長文が苦手な人なら、単語の意味、文の構造、設問の根拠探しのどこで時間がかかっているのかを、講師が一緒に確認してくれます。

また、志望校や苦手科目に合わせて、講師や授業の組み立てを選びやすい点も特長です。特定の科目を集中的に伸ばしたい高校生には、相性のよい形式といえます。一方で、授業は講師と生徒の2人で進むため、自分で問題を解く時間は授業外に確保する必要があります。

トライプラスは1対2の個別指導と演習を組み合わせた塾

トライプラスは、講師1人に生徒2人の個別指導に、演習を組み合わせた学習システムを取り入れている塾です。公式サイトでは、授業で理解し、演習で解けるようにし、さらに学びたいという流れを意識した「わかる→できる→もっと」の仕組みが紹介されています。

授業を担当する講師とは別に、教室長が理解度や進み具合を見守る体制も特長です。映像授業のTry ITを自習に使える点も、公式サイトで案内されています。

1対2の形式では、講師が隣の生徒を見ている間に、自分で問題に取り組む時間が自然に生まれます。大学受験では、教わった内容を自分の力で解く練習が欠かせません。授業の中でその練習まで進められる点が、トライプラスらしさです。

下の表で、ここまでの内容を一度整理しておきます。

比べるポイント個別教室のトライトライプラス
指導形式講師1人に生徒1人講師1人に生徒2人
学習の特長苦手を丁寧に戻って確認授業と演習を組み合わせる
サポート体制担当講師が中心講師に加えて教室長が見守る
向いている人特定科目を集中して伸ばしたい人解く練習も授業内で進めたい人

表の内容は、公式サイトの案内と各種比較記事をもとにした一般的な傾向です。実際の運営は校舎ごとに異なるため、通う予定の校舎で確認してください。

指導形式と授業の進め方の違い

二つの塾でいちばん大きく違うのが、授業の進め方です。同じトライグループでも、1対1と1対2では、授業中に生徒が考える時間や、講師と話す量が変わります。それぞれの流れを具体的に見ていきます。

1対1と1対2では授業中の時間の使い方が変わる

1対1の個別教室のトライでは、授業時間のほとんどを講師との対話に使えます。解説を聞く、質問する、解き直すという流れが途切れにくく、理解があいまいな部分をその場で潰せます。

1対2のトライプラスでは、講師が2人の生徒を交互に見ます。講師が隣の生徒を見ている間は、自分で問題を解いたり、ノートを整理したりする時間になります。この時間が、自分で考える力を育てる練習になります。

どちらが優れているということではありません。解説をじっくり聞いて納得したい人は1対1、教わったことをすぐ使って定着させたい人は1対2が合いやすくなります。

  • 1対1は、質問しやすく自分のペースで進めやすい
  • 1対2は、解く時間を確保しやすく自習の習慣につながりやすい
  • 授業中に黙って考えるのが苦手な人は、1対1のほうが安心しやすい

この三つは、あくまで傾向です。体験授業で、自分が授業中にどう感じるかを確かめるのが確実です。

演習と映像授業Try ITで授業外の学習を支える

トライプラスでは、個別指導と演習を組み合わせる仕組みに加えて、映像授業のTry ITを自習に使えると公式サイトで案内されています。授業のない日に、映像で分かりにくい単元を見直せます。

たとえば古文の助動詞の識別や、日本史の近現代の流れのように、一度の授業では覚えきれない単元は多くあります。授業で教わったあとに映像で復習できると、定着がぐっと楽になります。

個別教室のトライでも、授業以外の学習をどう進めるかは大切です。マンツーマンの授業で理解したあとに、家で演習をどれだけ積めるかが成績の伸びを左右します。通う校舎で、宿題の出し方や自習室の使い方を確認しておくと安心です。

大学受験は、共通テストと個別試験の両方に備えるため、学習量がどうしても増えます。授業の外で勉強を回せる仕組みがあるかどうかは、塾選びで必ず見ておきたい点です。

教室長と講師の役割分担を知っておく

トライプラスでは、授業を担当する講師とは別に、教室長が生徒の学習を見守ると案内されています。理解度や進み具合を把握し、勉強面だけでなく、気持ちの面でも相談しやすい環境をつくる役割です。

大学受験では、模試の結果に一喜一憂したり、部活と勉強の両立で悩んだりする場面が必ず出てきます。授業の担当講師には話しにくいことも、教室長に相談できれば気持ちが軽くなります。

個別教室のトライでも、教室を運営する担当者がいて、講師の割り当てや学習計画の相談に対応します。ただし、役割の分け方や相談のしやすさは校舎ごとに差があります。

  • 誰に学習計画を相談できるのか
  • 講師を変更したいときの手続きはどうなるか
  • 模試の結果を見て計画を直してもらえるか

この三つは、体験授業や説明の際に質問しておくと、入塾後のミスマッチを減らせます。

費用と通いやすさの違い

塾選びでは、授業の内容と同じくらい費用も気になります。高校生の場合、保護者の方と相談しながら決めることが多いため、料金の考え方を先に知っておくと話が進めやすくなります。通い方の違いもあわせて見ていきます。

授業料は1対2のトライプラスが抑えやすい傾向

一般に、講師1人あたりの生徒数が多いほど、授業料は抑えやすくなります。比較記事の中には、トライプラスは個別教室のトライより費用を抑えやすいと紹介しているものがあります。

ただし、実際の授業料は、学年、通う回数、科目数、校舎によって変わります。高校3年生で複数科目を受ける場合と、高校1年生で英語だけを受ける場合とでは、月額が大きく違ってきます。

金額だけで決めてしまうと、学習の内容が合わずに途中でやめてしまうこともあります。1か月あたりの学習量と、伸びてほしい科目を先に決めてから、料金表を見るのがおすすめです。

見積もりをもらうときは、次の点をそろえて比べると、違いが分かりやすくなります。

  • 週に何回、何分の授業を受けるか
  • 受ける科目は何科目か
  • 入会時にかかる費用はいくらか

同じ条件で見積もりを取ると、二つの塾の違いがはっきり見えてきます。

授業料以外にかかる費用も確認しておく

塾の費用は、授業料だけではありません。入会金、教材費、設備費、季節講習の費用などが加わることがあります。比較記事でも、トライプラスの授業料以外の費用は公式サイトに記載が見当たらないため、教室への確認が必要と案内されています。

大学受験生は、夏期講習や冬期講習、共通テスト前の直前講習など、季節ごとの追加費用が発生しやすい時期でもあります。年間でいくらかかるのかを、最初に聞いておくと安心です。

確認する費用見落としやすい理由
入会金キャンペーンで変わることがある
教材費科目が増えると合計が大きくなる
季節講習受験学年は受講回数が増えやすい
模試の受験料塾の費用に含まれないことが多い

表のとおり、月々の授業料以外にも出費があります。年間の総額で比べることが、後悔しない選び方につながります。

校舎の場所と通塾スタイルで続けやすさが決まる

どれだけ良い塾でも、通うのが大変だと続きません。高校生は学校や部活で帰りが遅くなることもあるため、学校帰りに寄れる距離かどうかは大切な条件です。

トライプラスの公式サイトでは、電話受付が土日祝日も含めて10時から22時までと案内されています。平日は部活で動けない高校生や、保護者の方が仕事で忙しい家庭でも、相談の時間を取りやすくなっています。

個別教室のトライは、希望する曜日や時間に合う講師がいるかどうかが、通いやすさを左右します。難関大を目指して特定の科目を教えられる講師を探す場合は、希望の曜日に担当できる候補が何人いるかを事前に聞いておくと、話が早く進みます。

部活が引退したあとに通塾回数を増やしたい場合も、校舎の空き状況が関係します。受験学年に入る前に、増やせる余地があるかを確認しておくと安心です。

大学受験ではどちらを選ぶか

ここまで見てきたとおり、二つの塾には一長一短があります。最後に、高校生の状況ごとに、どちらを検討しやすいかを整理します。迷ったときの判断材料として使ってください。

苦手科目をじっくり戻って理解したいなら個別教室のトライ

数学ⅠAの二次関数、英語の文法、古文の基本といった土台になる単元でつまずいている場合は、1対1の個別教室のトライが合いやすくなります。講師が生徒の理解度に合わせて、中学内容まで戻る柔軟さがあるためです。

たとえば、共通テストの数学ⅡBで数列が苦手な場合、等差数列と等比数列の基本から確認し直し、漸化式へと進む順番を組み立てられます。分からない点をすぐ質問できるので、苦手意識を早い段階で減らせます。

志望校が早稲田大学や関西大学のように、科目ごとの出題傾向がはっきりしている大学なら、志望校に合わせた対策を講師と一緒に組み立てることもできます。苦手科目が明確で、短い期間で集中的に伸ばしたい人は、個別教室のトライを第一候補にしてください。

自分で解く習慣を身につけたいならトライプラス

授業を受けるだけで満足してしまい、問題を解く量が足りない人には、トライプラスが向いています。授業の中に解く時間が組み込まれ、教室長が進み具合も見てくれるためです。

たとえば英語長文では、授業で読み方を教わったあと、その場で別の長文に取り組めます。日本史の年代整理や、古文単語の暗記も、授業内で確認テストのように使えます。

勉強の習慣がまだ定まっていない高校1年生や2年生には、特に相性がよいと考えられます。映像授業のTry ITを使えば、塾に来ない日も復習を続けられます。費用を抑えつつ、学習のリズムをつくりたい人は、トライプラスを検討してみてください。

体験授業で必ず確認したいチェックポイント

最終的には、体験授業で自分の目で確かめるのがいちばん確実です。公式サイトや比較記事の情報は、あくまで一般的な内容にすぎません。通う校舎の実際の様子は、行ってみないと分からないからです。

  • 講師の説明が自分に分かりやすいか
  • 授業中に質問しやすい雰囲気か
  • 演習や自習のサポートがどこまで受けられるか
  • 志望校の科目を担当できる講師がいるか
  • 年間の費用の総額はいくらか

この五つを、体験授業の前にメモしておくと、聞き忘れを防げます。同じ日に二つの塾を続けて体験し、授業の進み方を比べるのもひとつの方法です。

初めての大学受験は、分からないことだらけです。比べて選ぶ過程そのものが、受験の基礎知識を身につける機会にもなります。納得して選んだ塾なら、勉強にも前向きに取り組めるはずです。